ただ、ボラを愛でたくて。BL感想日記

ただ、ボラを愛でたくて。BL感想日記

ミーハーとマイナー上等。ニアもブロマンスもニオイ系も好き。読んだBL感想をネタバレなしでレビューします。

「interlude 美しい彼番外編集」凪良ゆう感想、平清以上に推せるCPってある?(いやない)

水曜22時45分。普段なら翌日の仕事に備えてとっくに寝ている時間だが、メーカーズマークのロックを片手に「interlude 美しい彼番外編集」(凪良ゆう)の余韻に浸っている。

 

interlude, それは間奏。原作至上主義なところがあるから、正直TVドラマ化の話にはあまり食指が動かなかったのだけど、本書のあとがきでちらついたシリーズ4作目の予感には心が踊る。

 

どこまでも気高く、美しい清居。そんな彼を神のごとく拝み奉る、きもい、うざい、底辺の平良(けど実は隠れイケメンで、カメラマンとしての才能アリ)。

 

通称、平清(ひらきよ)を知ってから、もうこれ以上推せるCPはいないんじゃないかと絶望と幸せを同時に感じている。ひらきよ以上に、壁になって彼らの日常を愛でたいと思えるBL作品には、今のところまだ出会えていない。

 

本作は、これまで何かしらの特典や読みきり掲載された掌編を集めた番外編集だから、やはりふたりの関係性とストーリーでぐわっと読ませる本編に比べると、ごくあっさりとした読み口である。しかしひらきよを愛する者として、何気ないふたりの日常を垣間見ることのできるSSは、幸福ホルモンがふわふわ~と分泌されてホクホクとした。

 

何がいいってもう、美しい彼がドのつく変人にベタ惚れされていることだ。作者の言葉を借りれば、気持ちの悪い攻め、という言葉に尽きるだろうが、執着でも異常愛でもなくて(ある意味では、そうなのかもだけど)、ただひたすらピュアに愛を貫き通しているところがたまらない。

 

私がハッとして、ぐっときたアイドル曲に「急斜面」by乃木坂46というものがある。急斜面の坂を一度も立ち止まらずに自転車で上りきれたら、好きな子に告白しようという甘酸っぱい青春ソングだ。

 

だけど前には坂があって
僕のことを試そうとしている
足を着けずに登り切れたら
告白しよう

 

その坂というのが心臓破りと言われていて、必死に自転車をこぐ主人公を見て、ガキんちょたちが笑っている。けど、ここで諦めたら、君に好きだとは伝えられない。

 

坂の上まで やっとたどり着いたら
とにかく好きだ

「好きだ~!」

 

はい、ここ! まさにこの愛の叫びで曲は終わるのだけど、こんなに辛い急斜面を上りきって、恋が成就するのではない。ようやく告白していいと、自分に許可を出すだけである。ストイックとどMは紙一重だな。

 

そもそも想い人は、その姿を見ていないし、たとえ見ていても、バカなことやってんな~で終わったかもしれない。

 

この手の恋のおまじないとか、ジンクスは腐るほどあるけど、この努力は誰かに働きかけるものではなく、自分の気持ちを確かめて、強く固めているもの。端から見ると滑稽だけど、押し付けがましさが一切なくて、とても清らかなのだ。そう、平良みたいに。

 

そしてこんなにも平良が愛する美しい彼が、清居であることが尊い。美しく、それでいて必死に好きな人を理解しようと健気な一面がまた愛しい。

 

とにかく一読した直後、勢いでこのブログを書いてしまった。なんか本当に伝えたいことは1mmも書けていない感じが歯がゆいが、お楽しみも尽きたのでそろそろ寝るとする。